Q&A:ロスの原因の解決策

:自分のトレードを振り返ってみてロスが出ている主な原因が8点ありました。セミナーの内容を踏まえつつ、確認の意味も込めて自分なりに解決法をまとめてみたのですが大丈夫でしょうか? こうした方がより良いという点がありましたら、ぜひご助言のほどよろしくお願いします。

1:売り買い両方取りに行く積極的な仕掛けをしているため、両方でやられてロスが重なる。
→ 一方向での仕掛けに絞ることで回避する。

1:それでいいと思います。両サイドに攻めることは必ずしも悪いことではありませんが、機能しないのならば、片サイドが妥当です。

私は基本的に片サイドでトレードします。つまり、5分足でのトレードの場合、日足や1時間足のトレンドに則した方向で入り、上げトレンドなら「買いで仕掛け、売りで手仕舞い」を繰り返します。なぜなら、5分足でトレードしている自分には谷越えと山越えには同様のエッジがあるように見えますが、上げトレンドの上位足でトレードしている人は、山越えは来るべき押し目買いのチャンスだとしか見ないからです。つまり、5分足の山越えには反応せず、谷底近辺を押し目として買ってくる可能性があるからです。

2:早仕掛けを意識して仕掛けるが、上昇トレンドでの一時的な押し目での売り仕掛け(下降トレンドでの一時的な戻しでの買い仕掛け)を繰り返し、結局安定トレンドに逆張りで仕掛け続けたためにことごとく損を重ねる。
→ トレンドと逆方向に仕掛ける場合は価格がトレンドラインとクロスするまでは仕掛けない、または、トレンドを踏まえた一方向の仕掛け(1時間足と同じ方向)に仕掛けを絞ることで回避する。

2:それでいいと思います。「トレンドを踏まえた片サイドの仕掛け(1時間足と同じ方向)に絞る」ことを試みて下さい。

3:利益を引き伸ばそうという意識が強く、利益確定が遅れて利益がなくなる。
→ 利益を引き伸ばそうという意識は持ちつつも、ここまで価格が戻したら利益確定するというポイントを決めておき、そこに達したら直ちに決済する。
例)トレンドラインと終値のクロス(最速のシグナル)、終値と13日移動平均線とのGC(ゴールデンクロス)・DC(デッドクロス)。

3:それでいいと思います。「利益を引き伸ばそうという意識は持ちつつも、ここまで価格が戻したら利益確定するというポイントを決めておき、そこに達したら直ちに決済する」ことで、最小限の利益は確保できます。

それはトレイリング・ストップという考え方で、テクニカル指標では、パラボリックが参考になります。

4:経済指標などが何もない時の急な大陽線・大陰線での逆動きに対応できず、ロスする。
→ チャートは横目で見ておき、異変があった時はとりあえず決済して引き上げる。チャートが荒れていて判断がつきにくい時はトレードせず、別の通貨ペアで見やすいものでトレードするか、チャートの形が落ち着いてからトレードを再開する。

4:何もない時の急な大陽線と大陰線の連続、あるいは長い上髭、長い下髭は、資金量は大きいが保有期間は短い人、つまり投機筋の参入を示しています。一般の人が戦って勝てる相手ではありません。

相場をビジネスのように長く続けるには、大きな損を避けることが、最も重要です。従って、「異変があった時はとりあえず決済して引き上げる。チャートが荒れていて判断がつきにくい時はトレードせず、別の通貨ペアなど見やすいものでトレードするか、チャートの形が落ち着いてからトレードを再開する」ことでいいと思います。

5:大陽線・大陰線が出た時に、その半値戻しを狙った逆張りの仕掛けをするものの、さらに大陽線・大陰線が続き大きな損失が発生する。
→ 純粋な逆張りの仕掛けになるのでこの仕掛けはしない、一方向の仕掛けに絞ることで回避する。

5:それでいいと思います。「純粋な逆張りの仕掛け」は、絶対に避けて下さい。

6:価格の細かい動きに反応してロスを重ねる。
→ ロスカットラインを移動平均線でなく、「直近高値+数pips」と「直近安値+数pips」に変更する。

6:ロスカットラインを移動平均線でなく、「直近高値+α」と「直近安値+α」に変更することが正解です。

移動平均線は仕掛けの参考に使えます。とはいえ、移動平均線は市場で実際に付いた価格ではなく、作者の思想を反映したバーチャルなものです。また、同じ移動平均線を見ていない人には、何もない場所です。そこで損切るのは、自分の物差しでしか、相場を見ていないことになります。

一方で、損益はリアルです。リアルな損失を受け入れるには、実際の相場でついたリアルな高値、安値を基準にします。

7:トレードしている通貨ペア以外のチャートに反応して仕掛けや決済をしてしまう。
→ トレードしている通貨ペア以外のチャートは仕掛けや決済の準備としてだけ利用し、実際の仕掛けや決済はトレードする通貨ペアだけで判断するよう練習する、もしくはトレードする通貨ペア以外の情報は一切見ない。

7:他市場、他商品、他の通貨ペアの動きは、ある通貨ペアをトレードする上で、参考になります。ファンダメンタルズやテクニカル指標も、同様に参考になります。とはいえ、ファンダメンタルズなどを信じて大損することは、プロでも、ベテランでも冒す過ちです。

トレードする通貨、株式、債券、商品以外からはいかなる損益も発生しないこと、そのプライスアクションに忠実に反応することさえ忘れなければ、適当な参考アイテムは勝率を高めます。

8:集中してチャートを見ていると途中で疲れてしまって、過敏に反応してしまい、エッジがないところでの仕掛け、ロスカットラインに達する前の決済、利益がこれから伸びるところにもかかわらず一時的な押し目や戻しで決済してしまう。
→ 集中力が高過ぎるので、もう少し楽な状態でチャートを見て2-3時間は集中力が継続できるよう練習する。トレードしながら何か別の作業をしてチャートだけをずっと眺めていないようにする。

8:トレーニング、トレーディングを続けて下さい。こういったことは慣れが解決し、メリハリがつけられるようになるものです。

【みんかぶマガジン】矢口氏のコラム
最新記事:16/12/5「イタリア国民投票の焦点

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。

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